2025年9月15日(月)

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お盆休み、奈良井宿で感じた「つながり」の温かさ

みなさん、こんにちは!まだまだ暑い日が続いていますが、お元気でお過ごしでしょうか?
今年のお盆休み、家族と一緒に長野県の奈良井宿を訪れました。
実は前から一度行ってみたいと思っていた場所だったんです。
奈良井宿は、中山道のちょうど真ん中あたりにある宿場町です。
江戸時代には「奈良井千軒」と呼ばれるほど栄えていたそうで、今でも美しい木造の町並みが約1kmにわたって続いているんですよ。
奈良井宿は国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定されている人気の観光地なんです。
でも、何より素晴らしいのは、多くの観光地とは違って、今もここで実際に暮らしている方々がいらっしゃるということ。街道をのんびり歩いていると、まるでタイムマシンに乗って昔の世界に迷い込んだような、なんとも不思議な気持ちになりました。

お祭りの「後」に出会った心温まる光景

私たちが訪れたのは、偶然にも奈良井鎮神社の例大祭の翌日でした。
町を歩いていると、住民の方々が総出でお祭りの後片付けをされている真っ最中!
提灯を丁寧に外している方、境内を掃除する方、道具を運んでいる方…住民の方々がそれぞれ役割分担をしながら作業されていて、「お疲れさまです!」「ありがとう!」という温かい声がそこかしこから聞こえてきます。
特に印象的だったのは、「こないだはありがとう!」「またよろしくね~」といった、まるで家族同士のような親しみやすい会話でした。都市部では忙しさに追われがちな日常とは違って、ここにはお祭りを中心とした豊かなコミュニティがしっかりと根づいているんだなぁと、心がほっこり温かくなりました。

変化の中で大切なものを守り続ける難しさ
奈良井宿で長くお土産屋さんを営む店主の方に、奈良井宿も他の地域と同じように少子高齢化が進んでいることを教えていただきました。そんな中で、移住してこられる「新しい仲間」の存在がとても心強いとのこと。
ただ、一方で長年の間に自然と育まれてきた町のルールや習慣が、新しい住民の方々にはなかなか伝わりにくいという悩みもあるそうです。伝統を大切に守っていくことの尊さと、同時にその難しさ…この旅を通じて、そんな複雑な思いに触れることができました。

「生きている町」だからこその美しさ

奈良井宿を歩いて一番感動したのは、ここが単なる「昔の町並みを保存した観光地」ではなく、今もなお人々の暮らしが息づいている「生きた町」だということでした。
住民の皆さんの日々の暮らしがあるからこそ、美しい町並みも、受け継がれてきた文化も、自然な形で残り続けているんですね。そう気づいた時、この旅が私にとって単なる観光を超えた、とても特別な体験になりました。

最後に

もしお時間がありましたら、ぜひ一度奈良井宿を訪れてみてください。
きっと皆さんも、そこに流れるゆったりとした時間と、人と人とのつながりの温かさを感じていただけると思います。
それでは、残暑厳しい日々が続きますが、皆さんもお体にお気をつけてお過ごしくださいね!

S.S